\RakutenスーパーSALE開催中 9/4(木)20:00~9/11(木)01:59/
新幹線リクライニングの倒し方|マナーや声かけも解説

新幹線リクライニングの倒し方|マナーや声かけも解説
新幹線での移動中、座席のリクライニングを使ってゆったりと過ごしたいと思う方は多いでしょう。
しかし、いざ倒そうと思ったときに「どうやって操作するんだっけ?」と戸惑ったり、「後ろの人に迷惑じゃないかな?」と不安に感じたりした経験はありませんか?
リクライニングは、快適な旅を助けてくれる便利な機能ですが、使い方やマナーを知っておくことがとても大切になります。
特に、周りの乗客への配慮を忘れてしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性も否定できません。
この記事では、新幹線のリクライニングの基本的な操作方法から、後ろの人に声をかける際のマナーや例文、さらにはリクライニングが使いにくい座席やトラブルの対処法まで、幅広く解説していきます。
正しい知識と少しの気配りで、あなたも周りの人も、もっと快適な新幹線の時間を過ごせるようになりますよ。
新幹線リクライニングの基本的な使い方

ボタン・レバーの位置と操作方法
新幹線のリクライニング操作は、実はとても簡単です。
まず、ご自身の座席の肘掛け周りを確認してみてください。
多くの車両では、肘掛けの側面や下側にボタン、またはレバーが設置されています。
ボタン式の場合は、そのボタンを押しながら背中にゆっくりと体重をかけると、背もたれがスムーズに倒れていきます。
一方でレバー式の場合は、レバーを引き上げながら同様に体重をかけて操作します。
希望の角度になったら、ボタンやレバーから手を離せばその位置で固定される仕組みです。
戻す際は、背もたれに体重をかけずにボタンを押すかレバーを引くと、バネの力で自動的に元の位置に戻ることが多いです。
力任せに操作すると故障の原因にもなりかねないので、優しくゆっくりと扱うことを心がけましょう。
普通車とグリーン車の違い
新幹線の座席は、普通車とグリーン車でリクライニングの機能にも違いが見られます。
一般的に、グリーン車の座席の方が普通車よりも深くリクライニングするよう設計されています。
そのため、よりゆったりとした姿勢でくつろぐことが可能です。
また、グリーン車には足元にフットレストが備え付けられていることが多く、リクライニングと合わせて使うことで、さらに快適性が増します。
一部の最新車両のグリーン車やグランクラスでは、手元のボタンで操作できる電動リクライニングが採用されている場合もあるでしょう。
これに対して普通車のリクライニングも十分に快適ですが、倒れる角度や付帯設備はグリーン車に比べるとシンプルです。
どちらの座席を選ぶかによって、リクライニングで得られる快適さの度合いも変わってくると言えます。
【最近の車両は快適】座面もスライドする「連動リクライニング」とは
最近の東海道新幹線N700S系などに導入されている新しい車両では、「連動リクライニング」という快適な機能が採用されています。
これは、背もたれを倒す動きと連動して、座面の後ろ側が少し沈み込む仕組みのことです。
この機能の大きなメリットは、リクライニングした際に後ろの座席の乗客に与える圧迫感を軽減できる点にあります。
従来のシートでは、背もたれを倒すとその分だけ後ろの空間が狭くなってしまいました。
しかし、連動リクライニングでは座面が沈むことで体の重心が下がり、背もたれが後ろへ張り出す量が抑えられます。
そのため、後ろの人への影響を最小限にとどめながら、自分自身はより自然で楽な姿勢を保つことが可能です。
このタイプの座席であれば、リクライニングを使う際の心理的な負担も少し軽くなるかもしれません。
まさに、自分も周りの人も快適に過ごせるための工夫と言えるでしょう。
後ろの人へ配慮!リクライニングのマナーと声かけ

声をかけるタイミングと伝え方の例文
リクライニングを倒す際に最も大切なのが、後ろの座席に座っている方への配慮です。
無言で突然座席を倒すと、相手を驚かせてしまったり、テーブルの上の飲み物をこぼしてしまったりする原因になりかねません。
そこで、倒す前にひと言声をかけるのがマナーです。
タイミングとしては、相手がパソコン作業や読書に集中している時を避け、少し落ち着いたタイミングを見計らうのが良いでしょう。
軽く振り返り、にこやかに「座席を少し倒してもよろしいですか?」や「リクライニング、失礼します」と伝えるだけで、相手の心象は大きく変わります。
もし相手が睡眠中の場合など、声をかけにくい状況であれば、ゆっくりと少しずつ倒すようにしましょう。
会釈をしながら倒すだけでも、気遣いの気持ちは伝わるものです。
たった一言のコミュニケーションが、お互いの快適な旅につながります。
食事中や駅の到着前は戻すべき?
リクライニングを利用する際には、時間帯や状況に応じた配慮も必要です。
特に、後ろの座席の方が食事をしている時は注意が必要です。
座席を倒すと、後ろのテーブルスペースが狭くなってしまい、食事がしづらくなります。
もし自分がリクライニングしている状態で後ろの方が食事を始めたら、一度座席を元の位置に戻すのが親切な対応です。
同様に、パソコンで作業をしている場合も、テーブルが狭くなると不便に感じる方が多いでしょう。
また、目的地や主要な駅に到着する少し前には、リクライニングを戻しておくのが望ましいです。
なぜなら、後ろの方が降りる準備をする際に、座席が倒れたままだと通路に出にくくなってしまうからです。
周りの状況を少し気にかけるだけで、誰もが気持ちよく新幹線を利用できます。
どこまで倒す?お互いが快適な角度の目安
リクライニングをどれくらいの角度まで倒すかについては、明確なルールがあるわけではありません。
しかし、最大限まで深く倒すのが常に正解とは限らないのです。
特に車内が混雑している場合や、後ろの座席の方が大柄な方である場合などは、フルに倒してしまうと相手にかなりの圧迫感を与えてしまいます。
お互いが快適に過ごすための目安としては、まずは少しだけ倒してみて、必要に応じて少しずつ角度を深くしていく方法が良いでしょう。
声をかけた際に、後ろの方の様子を少しうかがうのも一つの方法です。
もし、窮屈そうにしていたり、何か作業を始めたりした場合は、少し角度を戻すといった配慮ができると、より丁寧な印象になります。
自分だけが快適なのではなく、周りの人にとっても快適な空間を保つ意識を持つことが、最も大切なマナーと言えるかもしれません。
【要注意】リクライニングが使えない・しづらい座席

倒せる角度に制限がある「最後部座席」
新幹線の座席の中には、リクライニング機能に制限がある場所が存在します。
その代表的な例が、各車両の一番後ろにある「最後部座席」です。
この座席はすぐ後ろが壁になっているため、背もたれを倒すためのスペースがありません。
そのため、車両によっては全くリクライニングができなかったり、できてもごくわずかな角度までしか倒せなかったりします。
リクライニングをしっかり使ってくつろぎたいと考えている方は、予約の際にこの最後部座席を避けた方が無難でしょう。
一方で、この座席にはメリットもあります。
座席の後ろに広いスペースがあるため、スーツケースなどの大きな荷物を気兼ねなく置くことができるのです。
リクライニングを重視するか、荷物スペースを重視するか、ご自身の旅のスタイルに合わせて座席を選ぶことが大切です。
向かい合わせで利用する場合の注意点
家族やグループで新幹線を利用する際、座席を回転させて向かい合わせにすることがあります。
このように対面式で座席を使用する場合、リクライニング機能は使えなくなるので注意が必要です。
なぜなら、お互いの座席の背もたれが干渉し合ってしまい、倒すための物理的なスペースがなくなるからです。
これは、どの座席であっても同様で、座席を回転させた時点でリクライニングはできなくなると考えておきましょう。
長時間の移動で、おしゃべりを楽しむ時間と、リクライニングして休憩する時間の両方を考えている場合は、計画が狂ってしまうかもしれません。
もし移動中にリクライニングを使いたいメンバーがいる場合は、一部の座席は回転させずに前向きのままにしておくなど、工夫が必要になります。
グループで予約する際には、この点を事前に共有しておくと良いでしょう。
予約時に座席を確認するポイント
快適なリクライニング利用のためには、事前の座席選びが非常に重要です。
最近では、インターネット予約サービス(「スマートEX」や「えきねっと」など)を利用して、自分で好きな座席を指定できることが多くなりました。
予約手続きの際には、必ずシートマップ(座席表)を表示して、座席の位置を確認する習慣をつけましょう。
ここで確認すべきポイントは、前述の通り、リクライニングに制限のある「最後部座席」かどうかという点です。
また、最前列の座席は足元が広いというメリットがありますが、目の前が壁なので、人によっては圧迫感を感じるかもしれません。
シートマップを見れば、窓側か通路側かはもちろん、車両のどのあたりに位置する座席なのかも一目瞭然です。
例えば、トイレやデッキに近い席は人の出入りが多いなど、座席の位置によって環境は異なります。
自分がどのように過ごしたいかを考えながら、最適な座席を選ぶことが快適な旅の第一歩です。
「倒れない」ときの確認点とトラブル対処法

ボタンやレバーが見つからない場合
久しぶりに新幹線に乗ったときなど、「リクライニングのボタンはどこ?」と探してしまうことがあります。
車両の形式によってボタンやレバーの位置は少しずつ異なるため、見慣れない座席だと戸惑うかもしれません。
まずは落ち着いて、ご自身の肘掛けをくまなく確認してみましょう。
多くの場合は肘掛けの先端の側面や、腕を置く部分の下側、あるいは座席の内側についています。
円形のボタンや、少し出っ張ったレバーの形をしていることがほとんどです。
それでも見つからない場合は、無理に座席をこじ開けようとしたり、強く叩いたりするのは絶対にやめましょう。
故障の原因になったり、ケガにつながったりする恐れがあります。
どうしても分からないときは、遠慮せずに車内を巡回している乗務員の方に尋ねるのが最も確実で安全な方法です。
親切に操作方法を教えてくれるはずです。
リクライニングが固定できないときの対処法
ボタンやレバーを操作して背もたれを倒したのに、手を離すと元の位置にゆっくり戻ってきてしまう、という経験をしたことはありませんか。
リクライニングがうまく固定できない場合、いくつかの原因が考えられます。
最も多いのは、操作方法が正しくないケースです。
リクライニングを固定するには、ボタンを「押したまま」あるいはレバーを「引いたまま」の状態で、ゆっくりと背中に体重をかけ、希望の角度で静止してからボタンやレバーを離す必要があります。
焦って操作すると、ロックがかかる前に動いてしまい、固定できないことがあります。
もう一度、ゆっくりとこの操作を試してみてください。
それでも改善しない場合は、座席の機械的な不具合の可能性も考えられます。
その際は、自分で何とかしようとせず、速やかに乗務員の方に事情を説明して相談しましょう。
空席があれば、席の移動などの対応をしてもらえる場合もあります。
荷物やテーブルが干渉するときのコツ
リクライニングを倒そうとした際に、何か硬いものに当たってそれ以上倒れないことがあります。
これは、後ろの座席の方がテーブルを出していたり、座席背面のネットポケットに厚みのある荷物を入れていたりすることが原因かもしれません。
無理に体重をかけて倒そうとすると、相手の私物、特にパソコンなどを破損させてしまう重大なトラブルにつながる恐れがあります。
少しでも抵抗を感じたら、すぐに操作を中断しましょう。
このような事態を避けるためのコツは、やはり事前の声かけです。
「座席を倒したいのですが、テーブルなど大丈夫でしょうか?」と確認することで、相手の方も荷物を移動するなどの準備ができます。
また、倒すときは一気に倒すのではなく、ゆっくりと動かして、何かに干渉していないかを確認しながら操作するのが賢明です。
お互いの持ち物を守るためにも、慎重な操作とコミュニケーションを心がけることが大切です。
長距離移動が快適になるリクライニング活用術

ネックピローやクッションの効果的な使い方
リクライニング機能だけでも十分に快適ですが、ネックピローやクッションといったグッズを活用することで、長距離移動の快適性をさらに向上させることができます。
リクライニングで背もたれを倒した際、首とヘッドレストの間に隙間ができてしまい、首が疲れることがあります。
ここでネックピローを使えば、首をしっかりと支えてくれるため、安定した姿勢で休息をとることが可能です。
空気で膨らませるタイプなら、使わないときはコンパクトに収納できて便利です。
また、長時間同じ姿勢で座っていると腰に負担がかかりがちです。
そんな時は、腰と背もたれの間に小さなクッションや、丸めた上着などを挟んでみましょう。
これにより、背骨の自然なカーブが保たれ、腰への負担が軽減されます。
少しの工夫で、移動中の体の疲れは大きく変わってきますので、ぜひ試してみてください。
疲れにくい姿勢を保つコツ
リクライニングを使う目的は、楽な姿勢で過ごし、体の疲れを和らげることです。
しかし、ただ深く倒せば良いというわけでもありません。
人によっては、倒しすぎるとかえって腰が沈み込みすぎてしまい、腰痛の原因になることもあります。
疲れにくい姿勢を保つコツは、自分にとって「少し楽だな」と感じる程度の適度な角度を見つけることです。
座席に深く腰掛け、お尻と背もたれの間に隙間ができないように座るのが基本となります。
さらに、靴を脱いで足をリラックスさせたり、足元に置いたカバンの上に足を乗せてフットレストのように使ったりするのも効果的です。
また、どれだけ良い姿勢でも、長時間同じ体勢でいると血行が悪くなりがちです。
1時間に1回程度は、座ったままで足首を回したり、少し体勢を変えたりして、体を軽く動かすことを意識すると良いでしょう。
まとめ
今回は、新幹線のリクライニングについて、基本的な使い方からマナー、トラブル対処法、そして快適な活用術まで幅広く解説しました。
リクライニングの操作自体はボタンやレバーで簡単に行えますが、その背景には周りの乗客への配慮という大切なマナーが存在します。
特に、座席を倒す前に後ろの方へ「少し倒してもよろしいですか?」とひと言声をかけるだけで、お互いに気持ちよく過ごせる空間が生まれます。
また、最後部座席のようにリクライニングに制限がある席や、向かい合わせにすると使えなくなる点も、予約時の知識として知っておくと便利です。
リクライニングは、長時間の移動の疲れを癒してくれる素晴らしい機能です。
この記事で紹介したポイントを参考に、正しい知識と少しの思いやりを持ってリクライニングを活用し、安全で快適な新幹線の旅を楽しんでください。